エレクトロボディミュージック(EBM)を現代的にアップデートした制作フローを紹介します
今回は、実際に私が制作したトラックをもとに、
MASHINE MK3 と Expansion「BODY MECHANIK」で作ったEBMトラックに、Suno AIで男性ボーカルを追加した制作事例をご紹介します。
EBM(エレクトロ・ボディ・ミュージック)は、DAFやNITZER EBBなどに代表される、
無機質で攻撃的なリズムが特徴のエレクトロ・インダストリアル系ジャンルです。
私はこのジャンルが昔から好きで、Maschine MK3 を用いてヒップホップのトラックを作っていた息抜きにちょっと作って遊んでました。過去にも一曲紹介しています。BODY MECHANIKは非常に良いエクスパンションです。
そこに Suno AI の男性AIボーカル を追加したところ、想像以上に相性が良く、
「これぞ現代版EBMだ」と感じる仕上がりになりました。
この記事ではその制作フローと使用機材、AIボーカルの生成方法をご紹介します。
🎧 1. まずは完成曲(歌入り版)
▶ Suno AI ボーカル版(YouTube)
AIボーカルが加わったことで、
EBM特有の“攻撃的な躍動感”がより強化された印象があります。
🎹 2. 元のインストトラック(歌なし版)
▶ インスト版(YouTube)
こちらが、AIボーカルを載せる前の純粋なインスト版です。
🔧 3. 制作機材と音源:Maschine MK3 × Expansion「BODY MECHANIK」
今回のトラックは Maschine MK3 を中心に制作しています。
使用した音源は Native Instruments の Expansion「BODY MECHANIK」。
このエキスパンションは、
- メカニカルなシンセ
- 無機質で骨太なドラム
- インダストリアル寄りのベース
- ミニマルで反復的なフレーズ
といった、EBM制作にぴったりの素材が揃っています。
DAFやNITZER EBBの系譜が好きな方には、まさに直球で刺さる内容です。
特に、
重心の低いキック+鋭いスネア が気に入っており、
ミニマルなパターンを組んでもグルーヴがしっかり成立します。
🛠 4. インスト部分の制作のポイント
今回のインストは、以下の点を意識して作っています。
● 低音はシンプル、しかしドッシリ
EBMらしく、ベースは複雑に動かさず“壁”のように構成。
● シンセは金属的で冷たい質感
BODY MECHANIKにはメカメカしいプリセットが多く、世界観づくりが簡単です。
● ドラムは反復重視
EBMの本質は「反復と身体性」なので、
キックとスネアのパターンをカチッと固定しました。
🎤 5. Suno AI で男性ボーカルを生成
インストができたら、次は Suno AI でボーカルを生成します。
今回は 男性ボーカルのインダストリアル寄りの歌い方 を採用しました。
● ボーカル生成の流れ(簡潔)
- Suno AI にインストの音源をアップロード
- 自動で検出された近いジャンル(Industrial / EBM系)を選択
- テーマとして 「MOTORBIKE」 という単語を入力
- AI に歌詞を作らせる
- 生成されたテイクの中から、トラックの雰囲気に合うものを採用
→ 結果、
EBMの世界観に自然に馴染んだ、
荒々しくも整ったAI男性ボーカル が生成されました。
Suno AI の強みである “ほどよい編集(ピッチ補正・タイミング補正)” が効いており、
インダストリアル系の歌い方でも破綻せず、しっかり曲として成立しています。
✨ 6. AIボーカルで曲の印象がどう変わったか
歌が入る前のインストは「ストイックなEBM」という印象ですが、
AIボーカルを入れることで 完成された“曲” になりました。
明確に変わったポイントは以下の3つです。
- ストーリー性が追加される
「MOTORBIKE」というテーマの歌詞で、世界観を持つ曲に。 - サビや展開が生まれ、聴きやすくなる
AIが自然に曲の構造に合うメロディを作ってくれます。 - EBMの攻撃性が強化される
男性ボーカルの声がインストの硬さと相性抜群。
AIボーカルは「雰囲気にフィットする声」を選んでくれるため、
EBMのようなジャンルでも違和感がありませんでした。
🔍 7. まとめ:EBM × AIボーカルは相性抜群でした
今回の制作を通じて、
EBMとAIボーカルの相性は非常に良い と感じました。
- Maschine MK3
- BODY MECHANIK Expansion
- Suno AI のボーカル生成
という三つの組み合わせは、
“現代版EBM” を作る上でとても強力です。
特に、エレクトロボディミュージックのような
「無機質で機械的なジャンル」は、
AIボーカルの精度と雰囲気が非常に合いやすく、
短時間でもクオリティの高い作品に仕上げることができます。
EBMやインダストリアルが好きな方、
MPCやMaschineでのトラック制作に興味のある方には
ぜひ試していただきたい方法です。

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